現在のエジプトはイスラム教文化の影響を受けており、お酒は一般的には飲む事はありません。旅行者などが訪れるレストランなどでは飲む事が出来ますが、現地のエジプト人はまず飲む事はありません。
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SUTELLAビールのほかには「Saqqara」という銘柄のお酒も造っていて、こちらはSTELLAより濃厚、日本のビールに近い味わいを楽しむ事が出来ます。こちらの種類もプレミアムなど何種類かに分かれて作られているようです。
現代ではそのような状況になっているのですが、古代のエジプトではエジプト人が飲むためのお酒が盛んに作られていたようで、それは王侯貴族に限らず、庶民にとってもとても馴染みのあるものとして親しまれてきていたようです。
遺跡に残っている壁画の中にはビールを製作している現場が描かれていますし、そのビールは庶民でも十分に手が出る範囲で出回っていた事がわかっています。
当時のビールというのは、泡立つ事はなくイメージ的には麦茶のようなものだったと考えられています。炭酸と言う技術がなかったので、そのようなビールを飲んでいたわけですが、今から5000年以上も前に作られていたお酒としては異常なほどにアルコール度数は高く、大体9%から10%前後のアルコール度数を記録したと言われています。
今から2000年ぐらい前にギリシャ人がこの古代エジプト人のビールの作り方を書き残しました。ところが、その作り方でいくと1%から1.2%にしかならないんですね。
なぜかというと酵母菌を乳酸菌が殺してしまう。古代ギリシャ人はこのことをきちっと知らずに私たちに教えたということです。
乳酸菌を殺す方法。それはパンだったんです。パンを焼いてその時に乳酸菌を焼き殺してしまう。乳酸菌が死んだところで、酵母菌がパンを餌にして発酵をしていく。そうすると9%とか10%になるんです。
(遊学舎:提供)
上記の抜粋文を読んでもお分かりの通りに、紀元前後のギリシャ世界ですらそれからさらに前のエジプトのアルコールの製造技術に及ばなかったわけですから、相当に高度な技術だったと言う事になりますね。
古代のエジプトではその様に現在により近いアルコール度数のお酒を庶民から王侯まで楽しんで飲んでいたと言う事になります。
また、ワインも古代エジプトでは作られてきました。ワインというと、フランスが原産国というイメージがありますが、大本のワインの原型は今から5000年もの昔にエジプトで作られていて、ファラオや位の高い貴族しか飲む事が許されないものでした。それは、ワインを作る際の材料になる葡萄ですが、乾燥した砂漠の大地では葡萄が育たないために地中海沿岸地域でのみ葡萄が栽培されていました。
そのために、ごく限られた収穫量しか見込めないために位の高い人しか飲む事が出来ないと言うわけだったのですね。
このようにして、イスラムに改宗する前のエジプトではお酒という物は身分によって飲める種類こそ違いはあっても、庶民からファラオにいたるまで大勢の人々に親しまれてきた飲み物として作られていたということがわかっています。
現代でも誰もが知っているメーカー、KIRINによって古代エジプトのビールの研究が進められ、エンマーコムギを利用した古代エジプトビールの製作に成功しました。

