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トップ各神殿解説
カルナック神殿
 カルナック神殿は、当時のエジプトの首都ワセト(ギリシャ名テーベ、現在のルクソール)近郊に建設された、現存するエジプト最大の神殿です。
 中王朝時代より建設が始まりその後2000年にもわたって延々と増築、改築、改修を続けて規模を拡大してきました。カルナック神殿というのは内部にある3つの要素、アメン神殿区域、ムト神殿区域、コンス神殿区域のすべてを総合した呼び方で、数多くの建築物が複合的に組み合わされて形成されています。
 神殿は、牡羊の頭部を持つスフィンクスが両脇に並んでいる参道から始まり、第一塔門を抜けると列柱室とラメセス3世神殿があり、第二塔門を大列柱室があります。さらにおくに足を運んでいくと至聖所やトトメス3世祝祭殿などがあります。また、各地に増築に携わったファラオの名前が刻まれたオベリスクが建てられていて、歴史の重みを感じることができます。
 また、この神殿より南西3キロほどに位置するルクソール神殿とは人頭のスフィンクスに囲まれた参道によって繋がっています。

ルクソール神殿
 ルクソールはカルナック神殿の南西3キロほどの位置にある神殿です。元々はカルナック神殿の中心である形成するアメン神殿の付属神殿として建設されました。アメン神殿とは建設当初、スフィンクスの並ぶ参道で結ばれていたほか、神殿入口にはラムセス2世の坐像と、その手前にオベリスクが1本立っているのが特徴です。オベリスクは建設当初は左右に1本ずつありましたが、向かって右側の1本はフランスに運ばれてしまい、現在エジプトで確認することはできません。
 この周辺の地名にもなっているルクソールですが、古代ではワセト(ギリシャ語でテーベ)と呼ばれ、エジプトの首都として栄えていました。ルクソールの語源はエルウクスール(城塞)というところからきていて、昔この当たりには城塞のある軍事的要衝となっていたことが連想されます。

アブシンベル大神殿/ハトホル神殿
 アブシンベル大神殿は、エジプトでも屈指の建設王ラメセス2世によって建築された巨大な神殿です。位置はスーダンの国境近くのヌビア地方にあります。本来は現在の位置に建設されている神殿ではなく、1962年から1968年にアスワンハイダムの建設によって湖底に沈むところをユネスコによって移築されて、現在の位置に移動しました
 内部の大列柱室は、他の神殿の列柱とは違い、高さ9mの直立像が並立しています。また、神殿奥にはプタハ神、アメン・ラー神、ラメセス2世、太陽神ラー・ホルアクティの4つの像が並んでいる部屋があり、春分と秋分の年に二日だけ、入り口から入ってくる朝日は至聖所を一直線に横切って、壁面の4つの像を浮かび上がらせるような仕掛けが施されています。
 この神殿の北側にももうひとつの神殿があり、通称アブシンベル小神殿と呼ばれている、ハトホル神殿です。大神殿ほどの特徴はないものの、この神殿ひとつがラメセス2世の王妃のために作られたものだというのですから、スケールの大きさには驚かされてしまいます。

フィラエのイシス神殿
 ナセル湖に近いナイル川の流域に浮かぶ島、フィラエ島。この島に立てられたのがイシスの神殿です。
 アレクサンドロス大王がエジプトを制圧した後に、プトレマイオス朝によって建設されました。イシスは古代エジプトの神、オシリスの妹にして妻という立場で、オシリスが弟のセトに殺された後、イシスはオシリスの遺体を縫い合わせて包帯で巻き、冥界の王として復活させました。このような神々の様子を描いた壁画は、イシス神殿の中に今も色鮮やかに残されています。
 また、イシスは古代ローマに受け入れられた唯一の神であるため、ローマの歴代皇帝はフィラエ島にキオスクを立てるなど、神殿の設備増強を図りました。  その後イシス神殿はアスワンダムが建設されることによって長い期間水没するという状態になり、劣化が進んでしまいました。その状況でさらにアスワンハイダムの建設が決まったので、ユネスコの手により救済され、2年半の歳月をかけて以前のフィラエ島より、現在のフィラエ島(当時のアギルキア島)に移築されました。

カラブシャ神殿
 この神殿もラメセス2世によって建築されました。ヌビアの太陽神マンドゥリウスが祀られていて至聖所の壁画には神々にささげものをする王の姿が残されています、神殿は「支配者の家」という意味を持っています。
 ローマ帝国時代に再建されて、4世紀ごろには至聖所がコプト教の聖堂として利用されるようになります。その後、アスワンハイダムの建築に当たって水没することが決まり、水没前にユネスコによって救済を受け、ナセル湖の西岸に移築されました。移築後の至聖所の屋上からはベトエルワーリ神殿を望むことができます。

ルクソールリンクの参照
トップエジプトエジプト学遺跡調査

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