エジプトにある7つの世界遺産群は左図のように配置されています。下エジプトのデルタ地帯に存在する、エジプトの首都であり、イスラム都市のカイロ。そこからナイル川を渡るとすぐ側に広がるギザの3大ピラミッドを代表とするギザからダハシュールまでのピラミッド地帯。そこからさらに砂漠を西に行くと、ワディ・エル-ヒータンという、あまり聞かない名前の場所があります。そこはクジラの谷と呼ばれ、古代のクジラなどの化石が見つかりました。地中海方面に向かうとコプト教の聖地、アブメナがあります。危機遺産として有名で、残された遺跡はもう風前の灯というところまできてしまっています。ナイルをさかのぼって上エジプトに入ると、古代のエジプトの首都、百門の都と歌われた古代都市テーベ(現ルクソール)があります。ここのカルナック神殿や王家の谷を始めとする、遺跡、墓地群はすべて世界遺産として登録されています。さらに南下を進めるとフィラエのイシス神殿や、カラブシャ神殿。国境付近にはアブシンベル大神殿があります。これらはユネスコの手によって救済され、現在もその姿を日の下に輝かせています。
そして、あまりエジプトというと注目される頻度の少ないシナイ半島には、モーゼの出エジプトで有名なキリスト教の聖地、聖カトリーナ修道院があります。ここを含める周辺地域を合わせて世界遺産に登録されており、ナイル川沿いに展開しているほかの遺跡群とはまた違った風景や景観、生活観などを見ることができます。
